父親が最近ハライチ岩井にハマっている話
私の父親は、私の父親というだけあってなかなか変人である。父の特徴として、何かに特定期間執拗に固執し、自分の中だけに留めるに飽き足らず他人に共感を求めようとする傾向がある。
この三連休、世間では成人式ムードであったが、私の父はそんなことに目もくれずただひたすらに、ハライチのラジオを聴き続けていた。
ハライチと言えば、こちらを想像しがちである。そう、サワベだ。
キャラ立ちしやすい外見で、ハライチと言えばこちらを思い浮かべる方が多いだろう。
しかし、父がハマっているのは、世間でいう「じゃない方芸人」の岩井である。
私はこの三日間、ハライチの岩井に関する情報を人生の中で急激に得ることとなった。全て又聞きであるが。父は熱く語る。岩井はクレイジーだと。
岩井クレイジー案件その1
牛角には、カルビ用の白ご飯というメニューがあるらしい。カルビを美味しく食べるために用意された、白ご飯なるものだ。しかし、そのカルビ用の白ご飯に合うカルビというのがメニューに存在するらしい。岩井は思った。じゃあどうやって食べるのが正解なんだと。カルビを頼んでから、カルビ用の白ご飯を頼むとカルビ用の白ご飯用のカルビを頼んでないことになるからベストな食べ方ではないし…カルビ用の白ご飯を頼みそれに合うカルビを頼むと白ご飯がメインなのか?!という疑問が生まれる。
つまりこの問題は、こういうことにも置き換えられると、岩井はいう。
女性専用車両がある。女性専用車両は痴漢などから女性を救済するために設置された車両である。しかし、カルビ理論でいくと、女性専用車両に乗るための女性が必要。ありえないほど痴漢されやすそうな女性がこの世に存在しなければいけない、その人が女性専用車両に乗ることによって初めて女性専用車両が意味をなす。
うーーーん、実に難しい。
ものがあってその後に、それに内包される事実が作られるのか、事実あってこそのものなのか。これは実に深い。 実存主義を論じているようなものだ。
普通の人間は何も考えずに焼肉食います。
まだまだ父からは岩井の情報を得たのですが、今日は遅いのでここまで。最後に岩井が書いた三戸なつめちゃんの肖像画です。
描写のクセ。クセが強すぎて巨匠の風格じゃあ。(千鳥 ノブ vo)