非凡アピールの凡庸さ
馬鹿は風邪ひかないらしいのに、風邪引きました。めちゃくちゃ辛いです。しんどい。
病床に臥しながらこのブログを書いています。こんな情報誰も興味ないか。
否、しかしそんなことを言いだせば私のブログの内容など誰も興味がないのである。
本題に入る。
二ヶ月ほど前に、病院から予備校まで僭越ながらタクシーを使わせていただいた。
その時のタクシー運転手のことを思い出して書いている。
まあ私基本的には、私生活においてプライベートで関わる人間にしかコミュ力を発揮しないのでタクシー運転手とか美容院の美容師とかに話しかけられるのめちゃくちゃ苦手なんですよ。
たまにカウンターのステーキ屋とか寿司屋でめちゃくちゃ大将が話しかけてくるやつ。あれも本当にやめてほしいし、二度と行きたくなくなるんですよね。
ステーキ屋のパフォーマンス(火をふかせたり、塩胡椒を振る手捌きのやつ)あれ毎回新鮮な反応しないとあかんのしんどくないですか?
知ってるちゅうねん。次どうなるかまで暗記しとるわ。
まあそれはおいといて、乗った瞬間から嫌な予感はしてたんですけど、めちゃくちゃ喋るタイプの運転手でね。
まあ最初はとりとめのない話してたんですけど、突然運転手が「誕生日いつですか?」ってきいてきてまあ答えたわけなんですよ。
そしたら、花言葉の辞典を渡してきて、自分の誕生日の花の花言葉を調べてくださいとか言われてね…(いや興味ねえ)
まあそれだけならいいんですけど、よかったら写メしといてくださいとか自分の大切な人の花言葉も調べてくださいとか色々言われてね。いやもう本当に興味がねえ。でも反応しなきゃいけねえ。って無限鬱でした。
そして、そこからその運転手が突然百人一首の恋の歌を読み始め「百人一首の恋の歌を一首素早く言えるようになるのはいみじうあわれなり。」的なことを論じ始め。
この頃には私の心も完全にサバンナ。パッサパサに乾ききった心は左の口角は許容したが右の口角をあげることを許さなかった。
おしまいには、突然自分の手帳をだしてきて「私変わってるって言われるんです。こんなこともしててね(笑)」とサンタコスをした写真を見せてきた。
凡庸だ。非凡アピールをする凡庸さ。
the 人間 of the 人間
お前は何一つ人と変わらない
どれだけ花言葉辞典を見せようが百人一首を吟じようがサンタコスをしようが、「非凡アピール」を行使してしまったらたちまち「凡庸」な人間になるのだ
まあこんなタクシー運転手にあたるよりマシだけど
http://elb.friday.kodansha.ne.jp/archives/13701